朝(あした)には

雑感とか旅行とか。

観に行った「鉄道と美術の150年」

※別ブログに私が書いたものを転載

 

 

東京ステーションギャラリーの「鉄道と美術の150年」を見に行きました。

待ってろよ天山丸(鉄道連絡船)!って感じに行きました。図録予習組。

 

名称:鉄道と美術の150年
場所:東京ステーションギャラリー
会期:2022年10月8日(土)-2023年1月9日(月・祝)
入館料:一般・1400円

 

行った日:2022年11月1日

 

 天山丸の絵は予習したから耐えられたけれど、予習せずに行ったら本気で叫んでたと思うのであらかじめ図録を購入してよかったです。でも予習しないで「出会い」たかった欲もある。

 関釜連絡船(下関と朝鮮・釜山を結ぶ連絡船!)天山丸の平時塗装のもしもの世界、の話が解説にあった。天山丸の美しい姿は「戦争のない世界」ではあるのだけど、「植民地のある世界」ではあるのでムズカシイネ。

 

 ステーションギャラリーのせいか、今回の企画のせいなのか、ルートに悩んでしまった。部屋ごとに好きに観ればいいのかもしれないが。

 泰緬鉄道が取り上げられていたのも良い。

 錦絵、あまりにうまい。

 東京駅にギャラリーがあることを認識していなかったので楽しかったです。

読了『SF映画術』

※別ブログに私が書いたものを転載

 

 読みました。最近『マーダーボット・ダイアリー』にハマったせいでSF全般がアツい。

 

SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座

 

 

タイトル:『SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座』

著者:ジェームズ・キャメロン 他

出版社:DU BOOKS

発売日:2020年9月30日(日本語訳)

価格:3520円[紙・ジュンク堂書店池袋本店]

 

読了日:10月31日(再読)

 

 ひどくどうでもいい話なのだが、私はジョーゼフ・キャンベルの著作を呼んだ時に違和感を覚えた。なんというか、キャッチーでカッコよくエモい言葉がちりばめてあって、それでいて概念、イメージ、記号の話どまりで、それなのに妙に自信をもって断定口調で語っている……のだ。「それは本当に正しい事実なんだよね?言葉がカッコよくてエモいから採用しているわけじゃないよね?」みたいな、なんかそんな疑念、というか。まあこちらの読み取りが甘い可能性が高いのだが。読んだのも大分昔なので……。

「まあこちらの読み取りが甘い可能性が高いのだが。読んだのも大分昔なので……」とか、判断の余地や別解釈の可能性(あるいは単なる逃げ)を残すことを半ば生業としている人間にとって、カッコいい言葉で記号化した話を断定口調で語られることは、妙な居心地の悪さがあったのは事実なのだ。

 

 本書はそういうキャッチーカッコよい概念語りがないわけではないが、キャンベルの扱う数千年に及ぶ神話などとは違い、こちらは実経験として長くSFに携わった人びとがSFを語る本だ。

 Amazonレビューにもあるが「映画"術"」が学べる本ではない。SF好きのおっちゃんがSF好きのおっちゃんにSFを描くことを熱く語るSFづくり対談である。

 ロボットや宇宙、人間とは違う生き物、AI、タイムトラベルなど……をまんべんなく拾っていて役に立つ。日本のアニメやゴジラへの言及も多く、日本という国家に帰属していることに熱心な想いはない私でも嬉しくなった。

 SFを描く人には勧めたい。

読了『ネットワーク・エフェクト マーダーボット・ダイアリー』

※別ブログに私が書いたものを転載

◎サイバーパンクに描かれた無数のLANケーブルたちの結末

 先日漫画『攻殻機動隊』をkindleで読んでいて気づいたのだけど、あの世界は乱雑としたLANケーブルがカッコイイ世界だった。というか、それが当時の「近未来」でサイバーパンクというものだったのだろう(たぶん)。素子は後頭部にプラグを直接刺すことでネットワークに接続していた。もちろん有線でだ。

 私が「おたくなので『マーダーボット・ダイアリー』のファンアートを描こうかしら」となった時に驚いてしまったのは実はそれを自覚した瞬間だった。『マーダーボット・ダイアリー』の世界ではLANケーブルは極めて美しくない。何故なら、インターフェースを使って人間はネットワーク(作中ではフィード)に直接アクセスできるからだ。

 身体に接続するものとして出てくるのは、せいぜい構成機体の警備ユニットの損傷を物理的に修復するキュービクルにある補給チューブと修復チューブくらいである。すでにLANケーブルは亡き世界だ。前世紀のものなのだ。「近未来的かっこよさ」の演出としてたくさんのケーブルを配置することは不適切なのだった。

 

◎人間が無線でネットワークに接続できるようになった瞬間に訪れた影響/効果

『ネットワーク・エフェクト』は「人間がネットワーク-身体を直接結合できる世界を仮定した時それが如何なる影響/効果をもたらすのか」という疑問への筆者なりの回答なのではないかと感じた。主人公たちを襲った「敵」はそのネットワークの 影響 エフェクトによって出来たものだった。悪意なく。偶発的に。汚染の感染によって。

 じつにSFらしいと嬉しくなった物語だった。シリーズ中唯一のSF作品だったのではないかとすら思えてくる。他の話はSFというよりTechnology Fictionっぽい……。

 

◎話せる武器と話せる船のランデブー(※デートの方じゃなくて宇宙用語の「接近」の方の意)

 

 それにしてもARTことペリヘリオン号とマーダーボットのやりとりが可愛くて、SFとかそういう真面目思想がすべて吹っ飛んでしまった。

 次の話でも末永くお幸せに。

 

ネットワーク・エフェクト マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)

 

タイトル:『ネットワーク・エフェクト マーダーボット・ダイアリー』

著者:マーサ・ウェルズ(訳:中原尚哉)

出版社:東京創元社(創元SF文庫)

発売日:2021年10月15日(日本語訳)

価格:1260円[kindle]

 

読了日:11月1日(再読)

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読了『本の雑誌2022年11号』

※別ブログに私が書いたものを転載

 

『本の雑誌2022年11月号』を読了しました。神保町ブックフェスティバルに行く機運を高めるため……。というか神保町ブックフェスティバルに行く途中で読んだ。

 

タイトル:『本の雑誌2022年11月号』

著者:-

出版社:本の雑誌社

発売日:2022年11月1日

価格:880円

 

読了日:10月29日

 

本の雑誌473号2022年11月号

 

 

『本の雑誌』のいいところはゆるーく読めるところと、ぱっと開いたときに全体が一瞬で見渡せる雑誌のサイズ、文字の大きさ、文字組になっているところだと思う。

 実は私は体調が悪いときや、「合わない」と感じたときにはその本の一篇や雑誌の一連載を読み飛ばすことがしばしばある。『本の雑誌』はその「読み飛ばすか否か」の判断がつきやすく(実際に読み飛ばすという話ではなく…)、これは雑誌のデザイン構成としてとても素晴らしいことだと思っている。

 なんというか、認識がしやすいのだ。話の主題が。「読み飛ばし」の話だが、これはとてもいいことなのだ。ストレスのない雑誌。ストレスのない読書ができるので有難い。

 

 今号の雑誌の内容で印象に残ったのは、バーコードが裏表紙ではなく奥付(中のページ)部分にある書籍(一体これ会計時にどうすんの……?)と、若い女の子が熱心にカバーのかかっている本を読んでいるので、何を読んでいるのか聞いたら「『家畜人ヤプー』を読んでいる」と返ってきたという63歳販売員の男性の投稿。後者は運命的というか、隣で出会いたい光景だ。

 食欲の秋と掛けているのか、神保町はひそかにしかし根強いグルメな街という認識なのか、食の話が多いと感じた。

 

『本の雑誌』と『SFマガジン』と『文藝』は毎号買いたいが……。

 雑誌に紹介されている中で気になった本:『サピエンス全史』『鉄道のドイツ史』『実践GAN 敵対的生成ネットワークによる深層学習』

雨だ!灰色だ!YOKOSUKA軍港めぐりだ!!&日本郵船歴史博物館「企画展 郵船文芸譚」

 5月27日にYOKOSUKA軍港めぐりに行(略)

 写真を撮って来たn(略)

 

 結構な雨の横殴りを受けたけれど、潜水艦の入港が見れました。

 

 

 実は今回の軍港めぐりから使うレンズが変わりました。倍率の高いレンズになった。

 

 日本郵船歴史博物館にも行きました。

 

 もうすぐ移転するので今のうちに行っておきたい。

 

「企画展 郵船文芸譚 -機関誌 『海運報國』をひもとく-」でしたが、時間の関係上サッとみることしかできませんでした。近日中にもう一度時間を取っていく予定です。

図録を作ってくれ~~~~~!!!

②思わぬところで新田丸を丁寧に扱われていてうう……となった

③『海運報國』は先日の国会図書館デジタルアーカイブの個人送信の利用に登録すると自宅でも閲覧可の様子。