観た読んだ
このシリーズはほんとうに良い。発行した藤原書店を褒め称えたい気持ちになる。 全五巻構成。森崎和江のさまざまな場所で書いた短~中編ほどのエッセイが収録されている。 1巻は主に、森崎の幼き頃の植民地朝鮮の時代の記憶や、森崎の思想の基盤となった部…
11月にやってました。最高でした。 通常版がお好きな方は這ってでも見るべきなのが完全版です。
すでに二回観に行きました。以下の文章は12月2日に書きました。noteにも投稿しています。 *** 日本国を指すときに「この国」というワードに逃げなかったな……というのと、「日本のために頑張りましょう!」精神が悪役の言葉になっていた点では、非常に特異で…
私的なブログ(ブログなんてみんな私的なのだけど)にも書きましたが、神保町ブックフェスティバル(2日目・10/29)と映画「アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版」鑑賞(10/31)に行きました。 軍事資金が薄めだったので厳選して三冊です。 kindle…
なんとなく戦時下の京劇の映画くらいまでしか知らなかった。のですこし後半にはびっくりしてしまった。が、この映画の本番はその後半、文化大革命あたりの話だったようにも思える。 京劇も蝶衣(レスリー・チャン)美しいのだけど、その美しさ自体よりも、そ…
※別ブログに私が書いたものを転載 ◎サイバーパンクに描かれた無数のLANケーブルたちの結末 先日漫画『攻殻機動隊』をkindleで読んでいて気づいたのだけど、あの世界は乱雑としたLANケーブルがカッコイイ世界だった。というか、それが当時の「近未来」でサイ…
※別ブログに私が書いたものを転載 『本の雑誌2022年11月号』を読了しました。神保町ブックフェスティバルに行く機運を高めるため……。というか神保町ブックフェスティバルに行く途中で読んだ。 タイトル:『本の雑誌2022年11月号』 著者:- 出版社:本の雑誌…
『別冊太陽 画家と戦争 日本美術史の空白』を読了しました。絵も多いので「見終わった」ともいえる……。 別冊太陽220 画家と戦争 (別冊太陽 日本のこころ 220) 発売日: 2014/07/28 メディア: ムック 戦争という一大目的のために国家も国民も軍も企業もすべて…
www.youtube.com グランド・ブダペスト・ホテル [DVD] 発売日: 2015/07/03 メディア: DVD ところであの時代特有の引きつるような感覚って何なんだろう?と思う。絶望的に他者に優しくない世界というか、弱者が死んでいく感じ、剥き出た暴力性というか……。「…
※過去ブログより転載(20190428) 「アンダーグラウンド」には人生に大切なすべてことが詰まってます。割とマジでそう思う。 クストリッツァ映画は「アンダーグラウンド」しか観ていませんが、最新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」のサントラがあまりに日本…
「永遠の0」を見ました。一気に見たわけじゃないのでところどころうろ覚えになってしまった。前半とかあまり覚えてない……。 なんだかんだいってミリオタと陽キャが揉めているように見える現代パート@合コン編が観るのが一番つらかった。あの後、主人公は友…
リチャード・フラナガン『奥のほそ道』。 日本軍がタイ-ビルマ間に建設していた泰緬鉄道を舞台にした海外文学。泰緬鉄道を舞台に、とは言うけど冒頭では主人公はもう老人だ。で、小説のはじめは現在を記述するんだけど、だんだんと過去と現在を反復して過去…
パク・チャヌク「お嬢さん」では、文学や芸術は人を犠牲にして成り立っているんだなぁ…ということをここ数日考えている。 で、あの映画では人を犠牲にする側は男で、犠牲にされる側は女で、もう少し踏み込めば人を犠牲にする側は強者で、犠牲にされる側は弱…
2019年8月25日「アルキメデスの大戦」(映画館にて鑑賞)。 「風立ちぬ」を「クリエイター映画」と勝手に評しているのですが、そういう意味では「アルキメデスの大戦」はクリエイターの話でもあった気がします。対米戦争が映画のストーリーの本題ではないし…